ベトナムと欧州自由貿易連合(EFTA)4カ国、10月18日にハノイで自由貿易協定に署名、ノルウェー産サーモンは即時ゼロ関税に
ベトナムとアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイスの4カ国は10月18日、ハノイで自由貿易協定に正式署名した。ノルウェーの対ベトナム輸出の約半分が即時免税となり、サーモンのベトナム市場向け輸出は最大15%の輸入関税が直ちに撤廃され、サバの関税は3年以内に撤廃される。
ベトナムと欧州自由貿易連合(EFTA)の4加盟国——アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイス——は10月18日、ベトナムのハノイで自由貿易協定に正式署名した。両者は今年初めに既に条件で合意していた。署名式はベトナムのルオン・クオン国家主席、スイスのギー・パルムラン連邦大統領、リヒテンシュタインのブリギッテ・ハース首相の立ち会いの下で行われた。
ベトナム工商省によると、本協定はモノとサービスの貿易、投資、知的財産、紛争解決、持続可能な開発などの分野を対象とする。
関税措置について、ノルウェー外務省は、協定発効後、ノルウェーの対ベトナム輸出の約半分がゼロ関税となり、7年以内にこの割合は98%を超えると述べた。ベトナムは現在、ノルウェー産サーモンとサバに最大15%の輸入関税を課している。協定に基づき、サーモンは自由貿易協定の発効後直ちに免税アクセスを獲得し、サバの関税は3年以内に撤廃される。
ノルウェーのマリアン・シーヴェルセン・ネス漁業・海洋政策大臣は、本協定によりノルウェーの水産物輸出業者が競合他社とより平等な競争条件に置かれ、輸出の更なる成長を支えると述べた。ノルウェー水産物局(NSC)も協定を歓迎し、サーモンの免税輸出、通関手続きの簡素化、両国当局間の協力強化などの利点に言及した。
ノルウェー水産物局のデータによると、2025年のノルウェーの対ベトナム輸出総額は62億ノルウェークローネ(約6億6,020万ドル、約5億8,880万ユーロ)で、うち水産物が半分以上を占め、6万6,000トン、32億ノルウェークローネ(約3億4,070万ドル、約3億390万ユーロ)に達した。サーモンが最大品目で、輸出量は2万1,300トン、うち生サーモンの輸出量は7,900トンで前年比40%増となった。
逆方向の貿易は減少している。ベトナム税関の最新データによると、2026年の最初の9カ月間で、ベトナムの対スイス水産物輸出額は12.8%減の2,430万ドル(約2,170万ユーロ)、対ノルウェー輸出額は4.7%減の1,162万ドル(約1,040万ユーロ)となった。
ベトナム水産物輸出加工業協会(VASEP)は、本協定がこれらの数字を押し上げ、ベトナムの輸出業者がより高付加価値の市場を開拓するのに役立つと述べた。特に加工エビ、バサ、マグロなどの水産物が挙げられる。しかし協会は同時に、輸出業者が関税優遇を受けるには、厳格な食品安全、トレーサビリティ、持続可能性の要件、および品目別の原産地規則を満たす必要があると注意を促した。協会はまた、ノルウェーとアイスランドの水産物がより良い市場アクセスを得ることで、ベトナムの高級水産物、外食、ホテル、現代的小売チャネルにおける競争が激化する可能性があると警告した。
ベトナム工商省のレ・マン・フン大臣は、政府が批准・実施手続きを進め、EFTA加盟国にそれぞれの承認手続きの完了を促し、2027年初頭の発効を目指すと述べた。
協定署名の時点で、ベトナム産温水エビの対中輸出は依然として行われている。税関総署の2026年8月輸出入統計によると、当月のベトナムからの温水エビ(クルマエビ類、税関商品分類上のHS 0306.17)輸入量は1,023.463トン、金額は8,055,485.0ドル、平均価格は7,870.81ドル/トンであった。同じ統計に別途記録された輸入金額6,418,131.0ドル、平均価格7,719.52ドル/トンという記載もあり、両者の平均価格の数字は一致していない。
